2008年10月23日

二次元で生じる誤差

 ここでいう〔二次元〕とは、脳内での情報収集から認知における範囲のスケールを二次元止まりのスケールで演算した場合、或いは、体験といった経験値を伴わない、情報収集のみで演算した場合、どのような誤差が生じるかについて考察してみることとする。

 これがどういった状態の意味を示すのかといえば、例えば、文面を読んだとき、話を聞いたとき、テレビなどの番組を見たときに生じやすいものといえばわかりやすいかと思う。

 ヒトの生体構造のメカニズムを根底に、物理の流れを見ていくと、次のような考察ができる。


▼二次元止まりのスケールで演算した場合

 例えば、『アインシュタイン』というキーワードがあるとする。

 全く始めてのキーワードである場合には、『アインシュタイン』というキーワードに関する情報を収集する動作が開始される。

 脳内での情報収集から認知における範囲のスケールでは、情報を始めに受け取ったと同時に、それより以前に、個人が『アインシュタイン』に関する情報を入手したときに認識した当時のものが記憶されたものが導き出される。

 このため、個人によって、『アインシュタイン』というキーワードで導かれる、或いは、引き出されてくるものにあたる、情報やイメージが独自のものとなる。


▼キーワードで導き出されるリンク先

 例えば、『アインシュタイン』というキーワードがあるとする。すると、大まかに大別すれば次のような記憶のリンクが候補として挙がってくるかと思う。

### 記憶のリンクの候補 ###
@特殊相対性理論・一般相対性理論
A相対論VS量子理論
B相対論に関する専門的な残された問題
C一般相対論で導き出される仮説
D相対論VS間違ってるよ仮説の論争
Eアインシュタインの学者としてのエピソード
FNHK『アインシュタイン浪漫』にあった誤った認識の説
Gフィクションの物語で使用されたキャラクターなど
HIDやニックネームなどで使用している人物など
Iその他・討論など、経験値などによって生じた記憶

:因みに、自身の討論での記憶では、知識を深めることを意図としたものであったため、有識者による有意義な討論やご教授を受けた記憶が主となっている。実質には、理解するのに苦労しただけに、このキーワードについてはこの記憶しか残されていない。議論が成り立たなかったものに対しては、単に、「議論が成り立たなかった」ものとして記憶している。実のところ、この話は長年未解決となっている起源の話に当たる。)

 こういった複数の記憶のデータを持つ場合、まず第一段階では、ネットの検索システムと同じく、頻繁に使われた記憶データや、最近使われた記憶データが始めに呼び出される。

 また、環境の立地条件によって、或いは、情報の立地条件によって、呼び出されるべき記憶データが選定される。

 第一段階においては、記憶されているデータが多いほど、脳内では散漫した状態となるが、キーワードが追加される事によって、的が絞られていく。


▼情報収集のみで演算した場合

 情報収集のみで演算した場合で二次元スケールで生じる誤差は、それまでに脳内にある情報がどれだけ蓄積されているかで、現れてくるものや認識状態が大きく変わってくる。

 特に顕著に現れてくるのが、学説に関する認識や判断に出てくる。

 即ち、情報を深く汲み取って脳内にデータが存在している場合には誤差は最小限に押さえる事が出来、必要な情報を入手するようになる。

 しかし、情報を深く汲み取れないままの状態である場合には既存の情報のみでリンクさせるようになる。このことから、勘違いや誤った認識をするなどの誤差が生じる。

 また、情報を深く読み取らない癖が付いている脳である場合には、容易に目先だけで関連付けさせてしまうことがあることから、はじめの段階から勘違いや誤った認識で先走る傾向にあり、失敗するケースが多くみられる。 ― このタイプには戦時中に成長期だった高齢者や、考えさせる教育を受けてこなかった人など、学問を深く学ぶ環境になかった人々に見られる傾向となる。(:所謂、物事を足し算と引き算しかできない演算の思考を持つヒトをさす。)

 キーワードの例を「アインシュタイン」にしたのは、一般的によく知られた物理学者で、理論や学会での学術上の論争はもとより、一般認識上の論争など、情報量が膨大にあるため、その生じる誤差を説明するのに自分には(サイエンスマニアだからどうしても科学になってしまうため)妥当と思われたからにある。


(いったん休憩)

posted by 0≠素子 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Brain | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『情報の縺れ現象』について

 専門課程上の臨床系で問題にされるところでもあるが、PTSDの治療を行う過程で、「蘇った記憶」に対し、「偽りの記憶」といわれる、記憶がすり返られてしまう(従来の記憶塗り替えられてしまう)といった問題が生じ、1980年から本場の米国では「蘇った記憶」に基づく癌じゃの告発により法廷論争が繰り返されているが、患者に告訴された家族が「偽りの記憶」を植えつけたと治療者を告訴して勝訴する事も起こっているという。(引用:『新現代精神医学文庫:解離性障害』編著:西村良治・監修:樋口輝彦 p.52-53)

 個人の脳内における『情報の縺れ現象』が生じていた場合の問題点と解決策について、問題点について取り上げれば次のような事がいえる。

 『情報の縺れ現象』を回避させるためには、ただの情報だけなら、修復は体験する事によって、実際の状態との誤差を確認しながらの修正と、実際の状態の学習・認識する事によって、自動的に修復され、直ぐに解消される。

 しかし、難解なものにあたるのは、情報と体験が重なっていた場合に生じた『情報の縺れ現象』である場合は、実数の状態を認識できるまで、多くの手順を踏んで、段階を追って修復させることが必要とされる。

 このような場合、時間がたつほど、もつれを解くのが難しくなるため、時間の経過が長くなるほど、修復には時間と手間がかかり、難易度が高くなってくる。

 即ち、時間がたつほど、もつれを解くのが難しくなるというのは、『情報の縺れ現象』が積み重なっているためで、これが積み重なるだけ、『情報の縺れ現象』が複雑化した系上に形成される事にある。

 このため、数理上では、容易な足し算ではなく、一つの因子に対し、ある分の〔何乗〕した倍数で試算するのが現実的な試算で、ある分の〔何乗〕については、脳内にあるだけの情報因子、あるいはシナプスにあたるものだが、これが周囲にいくつあるかで数式が決まってくる。

 わかりやすくするに、仮にこの因子が(ブラックホール説で使われる)特異点であるとしたら、一円に〔情報の扉となるキーワード〕の接続をしながら、脳内のサーバーでは、ロジック上で、広がっていくものであると考えて自然かと思う。

 この考えであると、ブラックホールの特異点の先(ブラックホールの裏側)はホワイトホールという仮説があるが、このホワイトホールの世界が、キーワードにあたる(特異点という扉の)先にある、記憶された情報の世界となる。

 所謂、この小宇宙にもブラックホールの特異点があり、次の情報世界を繋ぐ構想となっているので、脳内のサーバーではロジック上に情報が系を成しているという事になる。

 これを考え出すと、恒星の系がいくつあるか、宇宙がいくつあるかの試算をすると、途方もない気が遠くなるほどの確率の予測を物理学者が行っていることをnatureで取り上げられた記事を思い出すが、脳内でもこんなものだと想定できる。

:奇抜な考え方だが、分子生物学の脳神経系の知識だけで見るだけでは深く理解するというのも限度があるため、物理学で挙げられている仮説のモデルを用いて、このように公理で入れ替えて考えると、そのシステムの意味合いの深さがよく理解できる。物事の成り立ちをよく理解するに参考になる仮説モデルだと思う。)

 つまり、これが積み重なりながら複雑な系を成して蓄積していくものであるので、時間が経過するほど難易度が高くなる。


 「蘇った記憶」が発生するのは、トラウマのフラッシュバックで、ショックと同時にフィードバック現象が起こることから、疑似体験上で、当時と同じ体験を受けてしまうため記憶が蘇る。この物理から精神医療では「巻き戻し療法」といった方法で、外傷発生当時、解離現象が発生時に記憶や自我を封印、ないし、切断を行われた形跡がある場合に、トラウマの治療としてとられる方法がある。

 因みに、この解離現象によって障害を生む「解離性障害」は、実際は神経系の生理面の障害であって、人格障害をさすものではない。突発性の神経系の外傷や、PTSDやフラッシュバックを通して生じる解離現象であるので、私生活に影響を及ぼさない障害に当たらないケースと、私生活に影響がある障害に当たるケースとあり、神経系の情報伝達の障害、例えば、けいれんなど、あくまでも神経系の障害の事をさす。

 専門課程においては、「蘇った記憶」と「偽りの記憶」についての論争はまだ解決されておらず、議論が続けられているようである。

posted by 0≠素子 at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Memory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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